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November 10, 2015

HSIの「BioMed21」が、ヒト生物学を基盤とする科学に光を当てる

自閉症に関する世界的な権威であるAlysson Muotri教授が革新的な研究を発表

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル

  • 会議のパネリストたち. HSI

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルは、最初の「BioMed 21」(「21世紀の生物医学研究」の略語)関連のイベントを1022日にブラジルの上院の科学技術委員会において、自閉症に関する世界的な権威であり、脳研究におけるヒト生物学を基盤とした研究方法の推進者であるカルフォルニア大学サンディエゴ校のAlysson Muotri教授を招いて開催した。上院議員のHelio José が議長を務めた公聴会では、ブラジル最大の科学研究費提供機関である国家科学技術開発審議会 (CNPq)Marcelo Morales博士と、 HSIの研究毒性学のキャンペーン・マネージャーであるHelder Constantino も参加した。

Muotri 教授は、自閉症に関して人工的な動物モデルに頼ることが疾病のメカニズムへの理解を遅らせていると考え、幹細胞培養を用いてヒトにおける脳の発達の初期段階を再現する取り組みの先駆者となった。これらの「小さい脳」が複雑なヒトの障害をより深く理解するために利用でき、新たな治療法のスクリーニングや、試験の処理速度が速いプラットフォームとして活用できることについて、ブラジルの上院議員や科学研究費の提供者に説明された。この技術を用いて、Muotri教授は、動物を傷つけることなく自閉症の治療に関して革新的な研究結果を収めることができたのである。例えば、このアプローチを使ってMuotri教授により発見された自閉症の稀な種類であるレット症候群の期待できる治療法が、現在臨床試験の段階まで進んでいる。

動物実験を終わらせるための取り組みをご支援ください

イベントは、「ブラジルにおける安全性科学と保健医療分野の研究の進歩」というHSIの科学報告書の公表の場ともなった(日本向けの類似の報告書はこちらから)。この報告書は、Muotri教授により用いられた技術のような、台頭しつつあるヒト生物学を基盤とした研究や試験の技術に対する、戦略性を持った公的及び民間の投資を呼びかけるものである。動物を用いた研究は、生体工学技術により作られたチップ上の臓器や、自動ロボットによる高スループットのヒト細胞試験や遺伝子試験、次世代のコンピューターを用いたモデル等、革新的かつ人間に対する影響をより適切に評価できるツールに追い越されつつある。これらの新たな技術が、世界的に課題となっている主要な疾患の治療を発見し、改善するための鍵となるかもしれない。

Biomed21は、時代遅れかつ成果が出づらい動物を用いた研究方法からヒト生物学を基盤とした方法に研究資金の流れを世界中で変えるための、HSIがリードする取り組みである。また、動物モデルが疾病や症状を理解する上で非生産的、もしくはこれらの理解を遅らせているという状況が、ある特定の分野に取り組んでいる一流の科学者たちに支持されている。動物モデルは、動物において人工的に症状を作り出すことでヒト疾患を再現しようとするもので、ブラジルを含め、世界中で活用されているが、重大な科学的限界を抱えている。多くの場合、本質的な種差があるため、異なる動物種で見られる症状や治療候補に対する反応には差がある。新薬を発見するためのコストがかさむ中、HSIは、より効率がよく、ヒトに対する影響をより適切に評価できる技術への戦略的投資を呼びかけている。

ぜひ、HSIの取り組みをご支援してください。

 

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