• Share to Facebook
    • Twitter
    • Email
    • Print

November 26, 2015

韓国で、化粧品における動物実験代替法の利用を義務付ける法律が可決

#BeCrueltyFree キャンペーンは第一歩として法律を歓迎するも、化粧品の動物実験の実施と動物実験されたものの取引の完全な禁止を求める

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル Be Cruelty-Freeキャンペーン

  • iStock

ソウル(20151126) – 韓国が、食品医薬品安全処が受け入れている動物を用いない代替法がある箇所において、2018年から化粧品の試験に関してこれらの代替法の使用を義務付ける法律を可決した。ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)#BeCrueltyFree 韓国キャンペーンは、この将来につながる第一歩を歓迎するが、この新しい法律が化粧品の動物実験における動物の犠牲を効果的に削減するためには、韓国によるOECDに評価された代替法の迅速な受け入れが必要だと指摘している。この新しい法律は、化粧品の動物実験と動物実験されたものの取引を完全に禁止する規制には届かず、韓国において代替法がない箇所や代替法が開発されていない特定のエンドポイントにおいては、引き続き動物実験が実施されることが予想される。#BeCrueltyFreeキャンペーンの最終的な目標は、欧州連合(EU)加盟国28カ国や、ノルウェー、イスラエル及びインドにおいて施行されているものと同様の化粧品の動物実験と動物実験されたものの取引の完全禁止である。その間、HSIは、代替法の開発の予算の増加と、急性毒性試験や皮膚感作性試験等、評価(バリデート)された代替法の規制上の受け入れの促進に焦点を置いて働きかける予定である。初の韓国代替法センターの設立のための予算の確保を政府が公言する等、HSIのキャンペーンは既にこの課題に貢献している。

HSI#BeCrueltyFree グローバルキャンペーンのディレクターのクレア・マンスフィールドは次のように述べている。「韓国の新しい法律は、将来化粧品の動物実験を終わらせることにつながる第一歩ですが、最終目標地点ではありません。韓国が21世紀の研究方法がもたらす動物福祉の側面、科学的側面、経済的側面及び効率面の恩恵を享受するためには評価(バリデート)された代替法の受け入れを促進することが最優先されるべき課題です。なので、韓国での我々の次の取り組みの段階では、変革のペースを速めるために韓国の科学者との協力体制をさらに拡大し、化粧品だけではなく、その他の規制セクターにおけるギャップも埋めるために代替法の開発に対する公的な予算を増加させることを目的に、議会や関連省庁と協働することを予定しています。科学の未来は、時代遅れの動物実験がヒト生物学を基盤としたアプローチに取って代わられる方向に向かっています。これにより、より短期間でより信頼できる試験結果を収集することができます。このようなことから、韓国にもこのような最先端の技術に投資してもらえるよう、働きかけていきます。」

世界のインビトロ試験市場は、2017年までに99億ドルの価値まで成長すると推測されており2013年には欧州連合(EU)がこの市場において最大のシェアを誇っていた。この成長は、化粧品の動物実験を禁止する法律等による支持に起因している。韓国における化粧品の動物実験の完全な禁止が実現すれば、同様に国内における21世紀の科学の進歩の促進につながる可能性が高い。

 

韓国における化粧品の動物実験と代替法について:

下記の化粧品において一般的に要件とされている試験の概要が、代替法を義務付ける新たな法律の施行後、どの箇所で動物実験が引き続き実施される可能性が高いかを示すものとなる。

 

l  エンドポイント: 単回(経口)投与(急性)毒性試験 (試験一回につきラット7匹)

代替法: 評価(バリデート)された3T3 NRU細胞毒性試験というインビトロ試験を毒性のない物質のスクリーニングに用いれば、実験動物が死に至るこの試験の利用を9割削減できるが、この試験はまだ食品医薬品安全処には受け入れられていない。

結論: このエンドポイントに対する動物実験には継続されるものがある可能性が高い。

l  エンドポイント: 皮膚刺激性試験(試験一回につきウサギ1-3羽)

代替法: 皮膚刺激性の代替法であるヒトの皮膚モデルが食品医薬品安全処に受け入れられている。

結論: 完全な代替が可能なので、このエンドポイントに関する動物実験は廃止されるはずである。

l  エンドポイント: 眼刺激性試験(試験一回につきウサギ1-3羽)

代替法: ウシ角膜を用いる混濁度および透過性BCOP試験法及びニワトリ摘出眼球を用いた眼刺激性(ICE)試験法は、食品医薬品安全処に受け入れられているが、フルオレセイン漏出試験法は韓国では受け入れられていない。

結論: 完全な代替が可能なので、このエンドポイントに関する動物実験は廃止されるはずである。

l  エンドポイント: 皮膚感作性試験(試験一回につきモルモット32匹またはマウス16匹)

代替法: 食品医薬品安全処に受け入れられているのは、実験動物の苦痛を軽減する方法のみである(マウス局所リンパ節増殖試験LLNA)。評価されたインビトロ試験を基盤とした動物を用いない試験戦略はまだ受け入れられてない。

結論: このエンドポイントついては動物実験が継続される可能性が高い。

l  エンドポイント: 光毒性試験及び光感作性試験(これらのエンドポイントについては、国際的に認められた動物実験のガイドラインがない)

代替法: インビトロの3T3 NRU試験法が光毒性試験法として受け入れられているが、光感作性試験については国際的に認められた代替法がない。

結論: 光感作性試験については、動物実験が継続される可能性が高い。

l  エンドポイント: 反復投与毒性試験 (試験一回につきラット40-80匹)

代替法: 国際的に認められた代替法はない。

結論: 食品医薬品安全処は、化粧品についてはこのエンドポイントに関して特段要件を設けていないようであるが、法律上、このエンドポイントやその他のエンドポイントついて規制当局がデータを適宜要求することができるようになっているので、動物実験が継続される余地がある。

l  エンドポイント: 生殖発生毒性試験 (生殖毒性試験については、試験一回につきラット1,400-2,600匹、発生毒性試験については、試験一回につき、雌ウサギ660羽とその子ども、または雌ラット1,300匹とその子ども)

代替法: 国際的に認められた代替法はない。

結論: 食品医薬品安全処は、化粧品についてはこのエンドポイントに関して特段要件を設けていないようであるが、法律上、このエンドポイントやその他のエンドポイントついて規制当局がデータを適宜要求することができるようになっているので、動物実験が継続される余地がある。

 

以上

 

問い合わせ:

Borami Seo #BeCrueltyFree 韓国 bseo@hsi.org 電話番号: +82 (0) 2 6376 1405

  • Sign Up
  • Take Action
Media Contact List2