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April 8, 2016

K-REACHのもと動物実験の代替法を活用するよう韓国の化学物質の規制当局関係者に要請

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルの科学者が、2017年の期日前までに大きな改革をするよう奨励

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル

  • Brandon Laufenberg/istock

国際的に動物福祉の分野を牽引しているヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)の毒性学の専門家は、既に存在し国際的にも認められている動物実験の代替法を活用できるように韓国の「化学物質登録及び評価等に関する法律 (K-REACH) 」における要件が改正されれば、化学物質の試験において使われる動物の不必要な苦痛や犠牲が大幅に削減できるとする資料を韓国の環境部に提出した。

K-REACH
は、2015年に施行され、すべての新規及び優先順位が高い化学物質について、化学物質の年間生産量や輸入量に応じて設定された期日までに、登録(そして必要な場合は動物実験)を義務付けるものである。次のK-REACHの登録の期日は20171月で、この期日は何百品目もの化学物質に適用される。

HSI
の科学アドバイサーのKyungmin Lim教授 (梨花女子大学, 薬理学)は次のように述べている。「ラットを用いた致死毒性試験や、ウサギを用いた眼刺激性試験及び皮膚激性試験が初めて開発された1920年代や1940年代から、科学は大きく進歩しています。環境部や韓国国立環境研究院に、次の登録の期日である2017年までに、K-REACHのデータ要件やテストガイドラインにおいて現存する動物実験の代替法が完全に採用されることを保証するために素早く作業することを奨励します。」

HSIが環境部と韓国国立環境研究院に提出した資料には、K-REACHの登録や試験要件を現代化し、EU(欧州連合)等のその他の市場と足並みをそろえることができる機会をいくつも提案している。HSI2012年に欧州委員会に提出した似たような提案は、現在採択の手続きの最中である。EUはすでにウサギを用いた眼刺激性試験と皮膚刺激性試験をほぼ完全に代替し、重複する経皮の致死毒性試験を免除する基準を定め、より効率的な方法で生殖毒性試験を実施しており、これにより試験が実施される各化学物質に対して、1,200匹の動物を救うことに成功している。

K-REACHの第17条においては、重複する脊椎動物を用いた動物実験のデータの生成が禁じられているが、規制とそれに対応する省令等は、下記のような、動物実験の代替、削減、苦痛の軽減(3R)の科学的なベスト・プラクティスに完全に追いついていない。

·         経済協力開発機構(OECD)3Rに関係するテストガイドラインやその他の科学的に根拠のある代替法の試験戦略で、適用できるもののすべての採用

·         様々な暴露経路(例: 経口、経皮、吸入による致死毒性試験や反復毒性試験)または、複数の動物種(げっ歯類やウサギ)を用いた試験から別の方法への移行

·         より効率的で情報収集力がある研究デザインの採用を含む、動物実験を免除する際の基準の採用や、二つ以上の試験を組み合わせた評価の実施

 

問い合わせ: Borami Seo, bseo@hsi.org, +82. 2. 6376. 1405