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May 3, 2016

EU の化学物質規制の法令、皮膚アレルギー試験において、世界で初めて「21世紀毒性学(Tox21)」のパラダイムに基づいた動物実験なしの試験戦略を採用

HSIは、ヒトへの影響をより適切に評価できる動物を用いない毒性試験の新たな時代の幕開けを歓迎、その他の国や産業セクターの規制当局にも後に続くよう働きかけ ます

Humane Society International

  • モルモット. Shutterstock

ブリュッセル (201653) -- ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI) は、毒性学上複雑な分野において、ヒト生物学の豊富な知見を基盤とした、動物を用いない代替の戦略が、つい最近欧州連合(EU)の各国により世界で初めて採用されたことにより、ヨーロッパの化学物質規制法であるREACH規則に規定されている皮膚アレルギー試験における動物実験が大幅に削減されることを期待している。皮膚アレルギー試験には、従来、モルモットやマウスを用いた侵襲性が高く、評価力も疑わしい試験が使われており、このような動物実験が、動物を用いないアプローチと比べてヒトの反応に関する予測力が乏しいことが示されているにもかかわらず、今も世界のほとんどの地域の化学物質、農薬や化粧品の規制においてこの試験が用いられているのが現状である。

HSIの研究毒性学部門のディレクターのトロイ・サイドルは次のように述べている。「EUが経路を基盤とした動物を用いない方法を認め、皮膚アレルギーのデータ提供の原則としてこのような方法をREACHに採用してくれたことを大変うれしく思っております。しかし、時代遅れの動物実験を本当に過去の遺物にするためには、欧州委員会と欧州化学機関が、業界に対して、新たな方法をどのように使うかに関する明確なガイダンスを提供し、他の国や産業セクターの規制当局が、それぞれ当該データ要件を改正し、最先端の科学と足並みを揃える必要があります。」

化学物質の安全性試験におけるTox21のアプローチは、2007年にアメリカの学術研究会議がヒト以外の動物種における化学毒素の影響を観察するよりも、ヒトにおいて化学毒素により影響される生物学的な「有害転帰経路(AOP)」をマッピングするよう提言したことから始まった。現在では、34の加盟国を擁する経済協力開発機構(OECD)を通した、国際的かつ重点的なAOPのマッピングの取り組みが展開されている。

HSIは、動物実験を行わないTox21の研究や方法の評価のための予算を増加してもらうように各国政府に働きかけを行ったり、AOPやテストガイドラインの開発に取り組んでいるOECD内の組織において専門家として招聘されたり、新たな試験方法を採用するように各国の規制当局と交渉したり、様々な形で、動物実験ではないTox21のアプローチへの世界的な移行において鍵となるプレーヤーとして活躍している。HSIは、近年のEUREACH規則の鍵となる改正において、当局への働きかけをリードした実績を持ち、重複する動物実験の要件を削除し、既に存在する適切な動物実験の代替法の受け入れと活用のプロセスを最適化するために、アメリカ、カナダ、ブラジル、インド、韓国、日本及びそのほかの地域において、同様の科学的な対話をリードしている。

以上

問い合わせ

HSI日本担当者: 東さちこ、+81-(0)70-5569-7689; sazuma@hsi.org (日本語対応のみ)

                          山﨑佐季子、syamazaki@hsi.org

 

 

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