欧州連合では化粧品に新たな動物実験のデータを使用することは禁止されているが、 それを弱めようとする業界の動きが裁判所の判決により阻止された―

業界の問題提起が裏目に さきがけとなったEUの禁止守られる

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル


  • Viorel Simaj/istock

欧州司法裁判所は、本日、欧州連合(EU)における化粧品の安全性の担保のために、20133月以降EU域外において実施された動物実験の結果に頼ることを明確に禁止する判決をもって、EU2013年の化粧品の動物実験の実施と動物実験された化粧品の商取引の禁止を強固なものとした。ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)は、この判決を動物福祉の代弁者の勝利と位置付け歓迎している。欧州化粧品原料連合会は、EU域外の国の規制のもと実施された新たな動物実験を、EUの法令のもと化粧品の安全性を担保するために使えるという、禁止のより狭い解釈を裁判所に求めて、申し立てを行った。このような狭い解釈は、EUの禁止を効力のないものにしてしまっていただろう。

HSI#BeCrueltyFreeキャンペーンのディレクターのクレア・マンスフィールドは次のように述べている。「業界による、EUの化粧品の動物実験と動物実験された化粧品の販売に関する規制を回避しようとする試みが、皮肉にも失敗したことを嬉しく思います。裁判所の判決は、動物に対して残酷な化粧品に終止符を打ちたいという消費者の要望にきっちりと応えるもので、EUの先駆けとなる化粧品の動物実験と動物実験された化粧品の商取引の禁止をすべての美容製品の市場に拡大させるためのHSIの国際的な#BeCrueltyFree思いやりのある美しさキャンペーンの取り組みに拍車をかけるものであります。機運の高まりとともに、化粧品企業が利益を上げるためには動物実験を手放さなければならない世界が数年で実現するかもしれません。」

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルは、2013年に新たに動物実験された化粧品とその原料の販売禁止を施行するようにEUに働きかけを行った際の鍵となる関係者で、インド、ニュージーランドや韓国において似たような禁止を実現する際も、各国の#BeCrueltyFreeキャンペーンのパートナーと共に働きかけを牽引してきた。#BeCrueltyFreeキャンペーンのチームは、現在アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、台湾やその他の国において、引き続き化粧品の動物実験を完全に禁止できるような規制の実現に向けて活動を展開している。

問い合わせ:

·         ヨーロッパ: Susie Wilks, swilks@hsi.org, +44 7900 953507

·         北米: Raúl Arce-Contreras, rcontreras@humanesociety.org, +1 301-721-6440

 

 

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