グアテマラの議会が動物福祉法を承認

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルは、闘犬、化粧品の動物実験、サーカスでの動物の使用の禁止などの重要な動物保護の施策を歓迎する

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル


  • Mehmet Salih Guler/istock

グアテマラの議会で、国中の動物の境遇を改善できる法令が投票により承認されるという歴史的な決定がなされた。立法機関がこのような法案を提出したのは初めてで、法案は2016年にヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)と地元のパートナー団体が提案したものである。

法案作成時に地元の関係者との協議に参加したHSIラテンアメリカのグローバル・フィールド・マネージャーのシンシア・デントは次のように述べている。「グアテマラの議会のこの投票は、動物にとって疑いようのない勝利であるだけではなく、国の動物福祉に対するコミットメントを証明するものでもあります。新たな法令のよどみない施行と順守を保証するために、グアテマラ当局と対話を継続し、引き続き密な協働体制を保つ予定です。」

策定当初の法案は、サンカルロス大学、HSIラテンアメリカ、農牧食糧省、国家保護区委員会及びARCAS(グアテマラ国内の動物保護団体)が共同で実施した取り組みの成果物であった。これに加え、Sillas de Ruedas para tu Mascota GT Asociación de Amigos de los Animales Mascotas Terapeutas等の地元の動物保護団体と、Corey Quanらが法案策定の際に協力した。昨年開催された、議員や活動家が参加した正式なイベントにおいて、サンカルロス大学の教区牧師であるCarlos Alvarado博士が、議会議長のMario Taracenaに法令を提出した。

主だった条項として、野生動物、実験動物、コンパニオン・アニマルの保護、そして化粧品の動物実験、サーカスにおける動物の使用、見物を含む闘犬の禁止等が挙げられる。またこの法令により、動物福祉に対応するための政府の正式な体制が確立された。HSIは、法令の運用を支援するため、グアテマラ政府と協働し、グアテマラ国内での取り組みを拡大する予定である。

下記の議員が立法に貢献した。

Álvaro Enrique Arzú Escobar議員: 統一会派党 (Partido Unionista)

Erick Lainfiesta Cáceres議員: グアテマラ集合党 (Partido Encuentro por Guatemala)

Gabriel Heredia Castro議員: 国民希望党 (Partido Unidad Nacional de la Esperanza)

José Conrado García議員: 自由民主会派党(Partido Libertad Democrática Renovada)

Juan Manuel Giordano議員: 国民集中戦線党(Partido Frente de Convergencia Nacional)

 

問い合わせ:

山﨑佐季子, syamazaki@hsi.org (日本語・英語対応可)

東さちこ, sazuma@hsi.org,070-5569-7689,  (日本語対応のみ)

 

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI) 及びそのパートナー団体は、世界最大級の動物保護団体です。HSI 25年以上にわたり、科学、アドボカシ―、教育及び実践プログラムを通して全ての動物の保護に取り組んできました。「世界中の動物に畏敬の念を示し、動物虐待に立ち向かう」ウェブサイト― hsi.org/ 

 

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