州知事が署名したことにより、化粧品の動物実験を禁止する法案が、正式にパラー州の州法8.361となった。化粧品とその原料の動物実験を禁止する法案はJose Scaff代議士により作成され、4月にパラー州議会に承認された。
アマゾンにあるこの州が、サンパウロ、マットグロッソ・ド・スル及びパラナに続き、ブラジルにおいて化粧品の動物実験を禁止した4番目の州となった。ブラジルでは、化粧品の動物実験は、一般消費者及び科学関係者から幅広く非難されている。
ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)の#BeCrueltyFree思いやりのある美しさキャンペーンのブラジル担当者であるHelder Constantinoは、次のように述べている。「パラー州はブラジルで二番目に大きな州なので、これは動物にとってとても重要な勝利です。また、これはブラジル議会に対して、ブラジルにおいてこれらの非人道的で時代遅れな実験に終止符を打ちたいという強力な発信であり、国のアクションがない中、州が各自で動物を守る法令を作っている状況です。この課題の解決に向けて前に進む道を示した、立法者、パラー州、そしてこの法令を成立させるために取り組んだすべての人々を賞賛します。」
国レベルにおいては、PLC 70/2014の法案が、化粧品の動物実験の禁止を目指している。
#BeCrueltyFree キャンペーンの連合は、PLC 70/2014の法案が化粧品の動物実験を厳しく禁止し、動物実験された化粧品の販売も禁止されるよう、この法案が議会を通過し、鍵となる改正が盛り込まれるように、働きかけを行ってきた。しかし、法案は2015年9月に上院の科学技術委員会に提出されて以来可決されていない。ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルは、このような動物実験を世界的に禁止するためにキャンペーンを展開している。
化粧品の動物実験は、欧州連合、インド、ニュージーランド、イスラエル及びノルウェーにおいて禁止されている。禁止に向けた法案は、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、台湾、ロシア、オーストラリア、スイス等の国や地域で検討されている。
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