化粧品の動物実験を世界的に禁止することは強く支持されており、動物実験を、動物を使用しない代替法に置き換えるための断固たる活動が展開されてきたことは周知の事実だが、この度、これに関する科学的根拠が明らかになった。ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)とHSIの Be Cruelty-Free思いやりのある美しさキャンペーンのパートナーらが、ブラジル、カナダや韓国等世界の鍵となる化粧品市場において一連の意識調査を実施し、The Humane Society of the United Statesがアメリカで調査を外注した。また、日本と台湾においては、LUSH Fresh Handmade Cosmeticsや国内の動物保護団体とパートナーシップを結び調査を実施した。
以下、調査結果を示す。
カナダ: 8割が国レベルの化粧品の動物実験禁止を支持
· 88%が、動物実験は「動物に苦痛を与え、既存の安全な原料がある中、化粧品の安全性試験のためだけに動物に苦痛を与える必要はない」と考えている。
· 81 %が、化粧品とその原料の動物実験を国レベルで禁止することを支持している。
· 欧州連合が化粧品の動物実験を禁止したことを伝えると、カナダにおける禁止に反対またはどちらとも言えないと回答した回答者の1/3が考えを変え、カナダでの禁止を支持するようになった。
韓国: 7割が国レベルの化粧品の動物実験禁止を支持
· 65.6%が、動物実験は「動物に苦痛を与え、既存の安全な原料がある中、化粧品の安全性試験のためだけに動物に苦痛を与える必要はない」と考えている。
· 70.2%が、化粧品とその原料の動物実験を国レベルで禁止することを支持している。
· 欧州連合とイスラエルが化粧品の動物実験を禁止したことを伝えると、韓国における禁止に反対またはどちらとも言えないと回答した回答者の5割近くが考えを変え、韓国での禁止を支持するようになった。
ブラジル: 2/3が国レベルの化粧品の動物実験禁止を支持
· ブラジル国民の2/3が、化粧品とその原料の動物実験を国レベルで禁止することを支持している。
· 61%が、動物実験は「動物に苦痛を与え、既存の安全な原料がある中、化粧品の安全性試験のためだけに動物に苦痛を与える必要はない」と考えている。
· 2/3が、「持続性、環境保護及び自然派またはオーガニックな原料の使用にコミットしていると宣言している化粧品会社は、製品に動物実験をするべきではない」と考えている。
日本(出典: ラッシュジャパン)
· 9割近くの回答者が、「動物実験が必要なほど危険な成分を化粧品に使わないでほしい」と回答している。
· 5割以上の回答者が化粧品の動物実験に関心があると回答している。
· 65%が 、「動物実験をしているメーカーは、使用した動物の種類や数などを情報公開すべきだ」と回答している。
アメリカ (出典: HSUS)
· 68%が、化粧品の安全性試験のために動物が使われていることを知っていた。
· 3/4の有権者が、化粧品の安全性の試験に、動物の代わりに動物を使わない代替法が使われた方が安心する、または同じくらい安心感があると回答している。
· 年齢、学歴、人種にかかわらず、女性の過半数が、化粧品の動物実験を違法化するべきであると思っている。
· 76.5%が、美しさのために動物が苦しんではいけないと思っている。
· 69.2%が、化粧品の動物実験を禁止する法律を支持している。
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上記の世論調査は、2012年から2014年まで実施しました。