ソウル—韓国の食品医薬品安全処が、日焼け止めやしわ取りクリーム等の「機能性」化粧品の安全性を保証する際に、動物を用いない試験の結果を正式に認める方針案を発表した。Korea Animal Rights Advocates(KARA)と共同で実施されているヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)のBe Cruelty-Free コリアキャンペーンは、この知らせを、韓国における全ての化粧品の動物実験を終わらせるための重要な一歩として歓迎している。
この案については、2013年12月26日までパブリックコメントが受け付けられており、食品医薬品安全処による市販前の評価が求められる上に、薬用であっても非薬用であっても原料に試験が義務付けられている韓国の機能性化粧品において、大きな方向転換であると言える。一般化粧品の動物実験の要件はすでに廃止されている。
HSIの研究・毒性学部門のディレクターのトロイ・サイドルは次のように述べている。「これは、韓国が動物実験を完全に終わらせるため、ここ数カ月でとった二つ目の行動であり、改革の速度は称賛に値します。2013年10月に公表された韓国の代替法センターの設立は、韓国が最先端の科学にコミットしていることを示しました。化粧品会社が、これらの新たな技術を活用し、それによって信頼性の低い動物実験を代替できるようにすることを歓迎します。中国でも代替法に関して似たような動きがあり、またインドでも動物実験を実施した化粧品の販売の禁止を求める我々の声に対応してくれ、ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルのBe Cruelty-Free思いやりのある美しさキャンペーンの、化粧品の動物実験を終わらせるための継続された努力が、アジア中で、実のある改革を実現させていることを大変うれしく思います。」
HSIとKARA は、公の協議のプロセスに対して、方針案を支持する正式なコメントを発表する予定であるが、政策転換ができるだけ影響力のあるものであるように更に働きかける予定である。KARAのBorami Seoは次のように述べている。「我々Be Cruelty-Freeコリアキャンペーンにとって、歓迎すべき、正しい方向への前進であり、一般消費者にとっても良い知らせだと思います。しかし、化粧品の動物実験は残酷であり、代替法の有無にかかわらず、終わらせるべきです。韓国の多くの化粧品会社は動物実験をしていないと宣言しており、この政策転換をcruelty-freeになるという最終ゴールへの第一歩とし、食品医薬品安全処に対して、動物実験実施の禁止に集中してもらうように改めて呼び掛けたいと思います。」
Be Cruelty-Free コリアは化粧品の動物実験を終わらせるための世界最大のキャンペーンの一部です。Be Cruelty-Freeキャンペーンは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、インド、日本、韓国、ニュージーランド、ロシア、台湾及びアメリカにおいて、化粧品の動物実験を終わらせるために展開されています。
以上
問い合わせ:
KARA (韓国): Borami Seo, +82.10.7666.1405, rami@ekara.org
HSI (イギリス): Wendy Higgins, +44 (0)7989 972 423, whiggins@hsi.org